図書館コレクション

龍谷大学の図書館には、国宝や重要文化財に認定された資料をはじめ、特色のある様々な資料が収蔵されています。
本学図書館コレクションの一部を簡単に紹介します。

  • 貴重資料画像データベース「龍谷蔵」
     龍谷大学が所蔵する貴重資料を順次電子化して公開しています。奈良絵本、科学書、医学書、芸能書、哲学書、仏教書など、約4,300タイトル、450,000件以上の画像を公開しています。

  • 古典籍情報システム
     龍谷大学が所蔵する約9,000点にもおよぶ膨大な大谷探検隊シルクロード収集資料(大谷文書)をデジタル画像化したデータベースです。

  • 写字台文庫
     本願寺歴代宗主が収集・伝持してきた文庫で、真宗、仏教関係をはじめ、文学、歴史、自然科学、芸能等多岐にわたり、室町期にまでさかのぼる古刊本、古写本等のコレクションです。

  • 禿氏文庫
     本学名誉教授であり、仏教史学並びに仏教書誌学の研究者として知られる禿氏祐祥(とくしゆうしょう)氏(1879~1960)が収集したもので、特に東洋の印刷と和紙の研究を中心に印度、中国、朝鮮、日本等の仏教関係古写本、刊本、版画、拓本等の貴重な資料です。
    2020年度特別Web展観「禿氏祐祥―知の先人―」

  • 念佛式 (重要文化財)
     平安末期の長承4年(1135)書写の奥書を有するきわめて珍重すべき浄土教系の文献です。

  • 混一疆理歴代国都之図
     現存する世界最古の世界地図の一つです。朝鮮の役の際、加藤清正が熊本の本妙寺に献納した『大明国地図』などと同じ系統のものとされています。

  • 長尾文庫
     社史、団体史、産業史における日本最大の総合コレクションで、質・料ともに全国屈指のものであり、近代日本の経営史における資料的価値は高く評価されています。

  • パンデクテン文庫(近世ヨーロッパ法コレクション)
     ローマ法の現代的慣用(usus modernus pandectarum)とも呼ばれる17・18世紀のドイツを中心とする法律学の文献を集成したコレクションで、全533タイトル、863冊にのぼります。16世紀から19世紀初頭に流布したローマ法や教会法の刊本、シュトリク、カルプツォウ、ハイネクツィウスを含む代表的学者の注釈書、理論的・実務的著作、帝国最高法院その他の重要判例集、法学辞典など厳選して擁する、きわめて貴重な資料集です。

  • カウフマン文庫
    法哲学および刑法学においての碩学であるアルトゥール・カウフマン氏(ミュンヘン大学名誉教授)が長年にわたり収集してきた貴重な学術文献3595点・4043冊のコレクションです。

  • 花岡文庫
    童話作家の花岡大学氏(本学卒)の著作568冊、氏以外の児童文学を中心とした作品が4,311冊、さらに自筆原稿、掛け軸、書簡、賞状、その他の創作資料で構成されているコレクションです。1984年から本学の教壇に立たれた縁で寄贈されたもので、同氏の処女短編集「魑魅魍魎 ちみもうりょう」も含まれており、児童文学研究にとって大変貴重な資料です。

  • 中川正文文庫
    児童文学者の中川正文氏(1921~2011)(本学文学部卒業、京都女子大学名誉教授,大阪府立国際児童文学館名誉館長)が収集した約9,000点の資料です。戦後の占領期直後の1950 ~2000 年代までの児童書をほぼ網羅しており、児童書ジャンルにおける豊富なバリエーションを有しています。現在では入手が大変困難な資料が含まれ、本学における教育・研究上の有益性が非常に高いものです。

  • 戦争・平和文献コレクション
    社会学者の高橋三郎氏(京都大学名誉教授)が長年にわたり収集した戦争・平和関係の蔵書(7,447点)コレクションです。本学創立370周年記念事業として、『龍谷大学戦没者名簿』を2011(平成23)年に刊行した縁で本学に寄贈されたもので、和書・洋書を問わず、軍事史、日本軍隊、ミリタリーカルチャー、戦争・軍隊社会学、ホロコースト・ジェノサイド、戦争犯罪・戦争裁判、戦争と女性・子どもなど、いくつかのテーマ群にまとまっています。

  • 大型図書
    龍谷大学図書館では、学内公募により選定された高額な資料を「大型図書」と称し、全学的な研究高度化を支援するために収集しています。公募の対象は、専任教員、特別任用教員を対象とし、様々な分野の「大型図書」を所蔵しています。